英語を勉強していると take と have の違いに悩まされることはありませんか?例えば、
take lunch と have lunch は何がいったいどう違うんじゃいーーー!!
とか、
take a seat と have a seat は同じじゃないんかーーい!!
とか。悩んだことありますよね?
今日は take のコアの意味を知って、 have とのニュアンスの違いを感覚でわかってもらおうと思います。
takeのコアの意味を知ろう
take の意味は覚えていますか?「取る」というのが一般的に知られている意味ですよね。
実はこの「取る」という意味がけっこう核心をついているんです。
「取る」と聞くと、どういう感覚になります?
場合によっては「ちょっと言葉が強いな」って思ったりしませんか?「奪う」みたいなイメージがありますよね。そうなんです、
take のコアの意味は「積極的に取り入れる(取り込む)」なんです。
「奪う」まで暴力的なものではないけど、その行為を積極的に行うという表現がとても合います。決して悪い意味はないので誰でも堂々と使えます。
以前 have の意味を紹介しましたが、have のコアの意味は「その状態になる」です。take と have は日本語に訳すと同じに意味になることが多いのですが、コアの部分、ニュアンスの部分が決定的に違います。
「積極的に取り入れる」という説明だけではもうひとつピンと来ないと思うので、ここから have との違いも交えつつ説明していきますよ!
have のコアの意味を知りたい人はこちら!

takeとhaveの違い
ここからはなるべく頭にシチュエーションを浮かべながら読んでいってくださいね。
ランチの時は
まず、冒頭にも出てきた have lunch と take lunch の違い。
「ランチする」と言いたい時、一般的には have lunch を使います。
take lunch と言っても全然間違いじゃないのですが、それを聞いた人は「一生懸命お昼ごはん食べたんだなぁ」と思ってしまうかもしれません。
なぜなら、
have lunch は昼食の時間を過ごすというニュアンスで、
take lunch は昼食をとにかく食べるというニュアンスがあるからです。
have lunch と聞くと単に昼食を取っている状態をイメージするのですが、take lunch と聞くとお昼ごはんを食べることにフォーカスしていて、食べてる動作(行為)を想像してしまうんです。
単に「お昼食べたよ~」という感じの時は I had lunch ですが、「午後は力仕事するからしっかりお昼食べといた!」という場面の時は I took lunch を使いたくなります。(あくまでも一例なので「そんな言い方しない」という人もいますがニュアンスはこんな感じです)
have にはあまり動きを感じませんが、take には積極的な動きを感じます。
*takeはその動作(食べる)だけに特化したニュアンスです
座る時は
have a seat と take a seat も同じです。
I have a seat. だと席に座ってる状態の静かなイメージができますが、I take a seat. は席に座ることにフォーカスしていて、積極的に座りますよ!というイメージができます。
誰かに (please) have a seat と言われたら「よかったら座ってくださいね」と言う穏やかなニュアンスがありますが、
(please) take a seat と言われたら「まぁまぁまぁまぁ座ってよ!ほらほらお座りくださいよ!」というちょっとした圧を感じます。そうしなさいと注文している感じです。社長さんやお医者さんなど偉い人が言いそうな言葉です。
(ノ≧▽≦)ノほらほらお座りくださいな!
(^^;)はいはい座ります座ります
とか、
( ̄ー ̄)どうぞかけたまえ
(;・∀・)あ、はい…
という感じ。
バスの運転手さんなんかも、安全のために take a seat と言いそうですよね。
散歩の時は
take a walk という英語はよく聞きますよね。散歩するという意味です。単に歩いているだけでなく散歩という理由のある積極的な言葉です。
have a walk という言い方ももちろんあります。イギリス英語です。どちらも同じ表現なのですが、take a walk の方がなんとなく歩くことに特化している感じがします。歩くための散歩のような。have a walk だと「散歩の時間を過ごす」という全体的な印象があります。
買い物の時は
買い物で「これ買います」と言う時も I’ll take this. や Can I take this? などと言いますよね。これも自分から積極的に取り入れようとしてますね。そりゃ自分が欲しいものなんだから積極的に持って帰ろうとするでしょ? take って言うでしょ?ってもんです。
レストランの注文では Can I have (料理名)? と言うことが多いですよね。have は状態を表す英語なので、「レストラン内でその料理を頂く(持つ)状態になります」というイメージです。
I’ll take (料理名). と言うこともできますが、「持って帰る」というイメージが強いのでファストフードのお持ち帰りの時以外では使わない方がいいでしょう。
take away(英), take out(米) も積極的に「持ち去る」という感じが出ています。
その他
飛行機で take off という英語を使いますね。これを的確に表現するのが難しいのですが、私的には積極的に飛び立とうとしているイメージなんです。だってあんな大きくて重い物、積極的じゃないと陸から離れられるわけないですもんねぇ…(;´Д`)あくまで私のイメージですが
take a medicine は定型文のようなものなので、なんで have a medicine って言わないの?と思っても、アメリカ人もイギリス人もたぶん「うーん、だって言わないから」って答えると思いますが、無理やりイメージしてみると「病気やケガを治したい!」と積極的に思って飲むから take を使うんだろうな、と私は想像します。治す気ないなら飲まないですよね。
Take it easy! も「のんびり行こうよ!」「のんびりでいいじゃん!」とのんびりでいることを推奨しまくってますよね。積極的のんびりです。
take a bath / have a bath
take a rest / have a rest
take a break / have a break
take a day off / have a day off
これらの英語を見たり聞いたりしても、積極的にその行動に出ている、その状態を過ごしている、というイメージができるようになると思います。どうですか?今その画がぼんやりと浮かんでいますか?
~ちょっと予備知識~
実は take a ○○ の多くはイギリスでは have を使います。take だと言葉が強いと思うそうです。確かにアメリカ人の方が明るく押しが強いイメージがあるのでアメリカ英語っぽいなぁと思います。そして礼儀正しくちょっとお堅いイメージのあるイギリス人が have を使うのは納得です。
(ややこしくなったらこの部分は忘れてくださいね!)
まとめ
take は have や get と違って熟語的な定型文になってるものが多いように思います。覚えてしまえばいいだけなので難しく考える必要はないけれど、コアの意味をつかんでイメージできるようになると感情を載せやすくなり、使いこなすのも簡単になります。相手の言いたいニュアンスもつかめますね。
すぐに理解できなくても、英語に触れていれば少しずつイメージが浮かぶようになります。今わからなくても全然あせらなくていいですよ!英語の勉強をやめなかったら絶対わかるようになります。\(^o^)/私が生き証人!