味の表現って難しいですよね。日本人の感じる味覚の表現はたくさんあります。甘い、辛い、しょっぱい…くらいならまだしも、渋い、コクがある、えぐみがある、わさびがツンとくる、など「それどういう意味?」と訊かれたら日本語でも説明しづらいような味覚ありますよね。
英語で言えるかなぁ?英語で表せる味覚って意外と少ない…?
いえいえ、英語でも私たちの言いたいこと伝えられます。細かいニュアンスを英語で言えるようになりましょう!
甘い、辛い、しょっぱい、酸っぱい、苦いの英語
まずはおさらい程度に代表的な味覚の英語から。
甘い… sweet
一般的な甘いは sweet です。sugary なんて表現もあります。文字通り砂糖の甘み。綿あめを食べて So sugary! なんて言ったら「そらそやろ」とつっこまれそう(=゚ω゚)ノ Yes, it’s sugar.
辛い… hot, spicy
唐辛子系のピリピリとした辛さはこのふたつの英語で表せます。辛くて舌が痛い!火を噴いちゃいそう!という時は So hot! Too hot! など。ブラックペッパーやハーブなどの香りも感じる心地よい辛さは spicy を使うことが多いように思います。
*辛味は厳密に言うと味覚ではなく痛覚らしいのですが、ここでは味覚に入れて紹介しました。
しょっぱい… salty
塩辛いときの辛さは salty を使いましょう。おいしい塩辛さは nice and salty、しょっぱくて食べられない!という時は Too salty! と言いましょう(しょうゆの辛さも salty で大丈夫です)。ちょっとしょっぱいかなぁ?程度の時でも Too salty. で通じます。しょっぱいの度合いを的確に表したい時は声のトーンや表情で。同じ too salty でも無表情で言えばちょっとしょっぱいくらいで伝わるし、顔をしわくちゃにして言えばめっちゃしょっぱいんだなと伝わります。英語って楽です。
酸っぱい… sour
レモンの酸味もお酢の酸味も sour です。ぬか漬けの酸味も sour です。腐ってきて酸っぱいにおいがする時も sour または go sour と言います。go sour は元々酸っぱくなかったものが酸っぱくなっていく時に使います。go sour milk なんて言うと「うわ~やべ~そんな牛乳もう飲めねぇ!」と伝わります。
苦い… bitter
苦いは bitter です。薬の苦さもコーヒーの苦さもグレープフルーツの苦さも真っ黒焦げのパンも bitter です。かなり便利な言葉です。英語って楽です。
お茶が渋いってなんて言うの?
渋いって英語でなんて言うのでしょう?わからなかったのでEmmaに聞いてみました。(´▽`)4年も前に (´・ω・`)もっと早くシェアしてよ
普通に渋いってなんて言うの?と聞いても、渋いの意味を知らないEmmaからしたら意味不明です。私は「紅茶や緑茶のティーバッグを長くマグカップに浸けておくと味が bitter になるよね。でも bitter ではない気がするの。日本語では渋いって言うんだけど英語でぴったりな表現ある?」と聞きました。( ̄∀ ̄)ちゃんと英語で聞いてます
Emmaはお茶が渋いという味覚をきちんと理解してくれて、このように答えてくれました。
Too strong.
Emma:渋いという英語は bitter で通じるけど、その味が強く出るという意味で strong を使ってもいいわよ。strong and bitter と言えばさらに伝わると思うわ。
おぉ!すごくわかる表現!Emmaに言いたいことがちゃんと伝わったとわかる回答ですごく嬉しかったです。味の表現が日本とアメリカで一致しました!Emmaも「その表現は”渋い”って言うのね!」と新しい言葉を覚えて嬉しそうでした。
strong はとても便利な英語です。味が濃いと言いたい時はだいたい全部 strong で通じます。「わさびがツンとくる」と言いたい時も Too strong! と泣きそうな顔をすれば絶対伝わります。テリヤキバーガーの味が濃すぎる!サラダのドレッシングかけ過ぎて味が濃い!という時も Too strong. でOKです。
strong めっちゃ便利!!!めっちゃ優秀!
コクがあるという英語は?
コクという味覚も説明が難しいですよね。いつだったかNHKの番組『チコちゃんに叱られる』では”コクには味がない”と説明されてましたが、コクという表現を英語でしたい!さあどうしよう!?Emmaに聞きました。
私は「日本語でいう”コクがある”という表現は英語でも言えるかな?コーヒーを飲んだ時やビーフシチューを食べた時に感じるものなんだけど、長い時間調理して、mild で deep で very delicious な時に使う言葉なの。」と伝えました。Emmaは「あ~~、わかるわ♡」と味を想像したのかとても良い笑顔をして、
と答えました。おぉ、なるほど!
rich です。自分でずっと使ってたのに気づいてませんでした。味がしっかりして贅沢な味わいという意味で使ってたのですが、それはまさにコクがあるという表現とマッチしていたようです。
rich は味の表現では「濃い」という意味です。他にも「豊かな、濃厚な、贅沢な」といった意味もあります。これらが組み合わさった表現はまさに「コクのある」ですよね。
えぐみがあるという英語は?
最後に「えぐみがある」という英語を紹介します。あまり聴き馴染みのない英語かもしれませんが、
と言います。harsh は「不快な、ザラザラとした」という意味です。味覚では「えぐみがある、えぐい」という意味で通じます。発音をむりやりカタカナで書くと ハァシ です。喉にひっかかるような不快な味というニュアンスですね。
さっき「グレープフルーツの苦みは bitter でOK」と言いましたが、グレープフルーツはえぐみもあるので harsh taste もしっくりくる英語ですね。どっちでも大丈夫です。
まとめ
味の表現ってほぼ主観なので、母国語でも的確に伝えるのは難しいのに、外国語でも説明しようとするとさらに困りますよね。でもこれだけ表現がわかれば大丈夫!あなたも今日からグルメレポーターになれますよ!( ̄▽ ̄)宝石箱やぁ~の英語も教えて! (´・ω・`)パクリだからやめなさい