アメリカ人は着物禁止?

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文化・風習

ちょっと人種差別的なタイトルですよね。人種のるつぼアメリカならではの内容かもしれません。今日はこのタイトルの謎をお話します。

Kateの言葉で知った

Kateが日本に来て初めての夏のことです。私はKateと日本人の友達Tさん(英語ペラペラ)とお茶していました。

 

「もうすぐ夏休みだね。夏祭りや花火大会がたくさんあるよ!」とKateに言いました。Kateはすごく楽しみなの!日本の夏祭りを体験できるなんて夢みたい!と喜びます。そしてTさんがKateに「ねぇ、一緒に花火大会に行きましょうよ!私浴衣をたくさん持ってるから一緒に着ましょ♪着せてあげる!」とはりきります。するとKateは、

 

「え?浴衣を着てもいいの?私アメリカ人なのに??」と聞きます。

 

私たちは「もちろんだよ!せっかく日本にいるんだから、日本でできることは全部やろうよ!」と言いました。

 

Kateはとても嬉しそうに、でもこんな不思議な話をしてくれました。

 

Kate: アメリカではね、他の人種の文化を勝手に取り入れてはいけないの。例えば、私が日本人の名前を名乗ったり、子供ができたとして、子供に日本人の名前を付けるのはご法度なの。

Shiki&T: え?日本人はイングリッシュネームを付けるのに、アメリカ人は日本名は付けちゃダメなの?

Kate: そうなの。着物を着るのもダメだし、盆踊りを踊ったりすることもダメなのよ。日本だけじゃないわ。インドや中国、韓国の民族衣装を着ることも、文化をマネすることもダメなの。

Shiki&T: それは文化を守るということ?

Kate: That’s right. アメリカに住む移民の人たちは自分のルーツをとても大切にしているの。だから他の人種が自分の国の文化を荒らすのは許せないようなの。「私たちの文化を盗らないで!失礼よ!」とすごく怒るのよ。

Shiki&T: えーー!それは知らなかったよ!びっくり!私たちはむしろ外国の人が着物着てくれたりしたらすごく嬉しいんだけど!

Kate: 私も日本に来て、日本人から「着物着た事ある?ないの?着物体験とかできるから着なよ!」「茶道やったことある?抹茶飲めるお店あるよ!」ってみんなが勧めてくるからビックリしてるの!「え?私もやってもいいの?」って戸惑っちゃう。日本に住む日本人はとてもオープンなのね!

 

 

こんな会話をしました。かなり衝撃でした。アメリカではそんなにも人種の区別…というか、文化の介入を許さないという動きがあるのですね。

 

全員ではないと思います。もちろんフラットな人もいます。実際Emmaはイタリア系アメリカ人ですがとてもフラットです。Kateもイタリア系とフィリピン系のハーフですが、彼女はアメリカ人として育っていてフラットです。

 

Emmaもイタリア系のコミュニティーがあるけど入ってないと言ってました。「入りましょうとよく誘われるけど行かない。自分のルーツに誇りを持つのは良いことだけど、排他的・閉鎖的に文化を守るのは違うかな~って思うの」と言います。

 

これは二人の出身地カリフォルニアでの話ですが、ニューヨークでも自国の文化を守るコミュニティーの結束力は強いそうですよ。「ぜ~~ったい私たちの文化を荒らさないで!」「イタリア料理すら作らないで!」という威圧的な人も多いそうです。(もちろん全員ではないです)

 

でもイタリアンレストランやチャイニーズレストラン、ジャパニーズレストランもあるし、そこで食事をするアメリカ人もたくさんいますよね。自分たちの料理を食べてもらうのはOKなんですね。なんかよくわからない基準ですよね。

 

フェスティバルを楽しむのはOK

アメリカでは Japan festival や Chinese New Year などのイベントはたくさんありますよね。アメリカ人がそういうお祭りに参加するのはOKみたいですよ。その人種が主催しているものに関してはゲストとして参加するのは良いようです。だからレストランもOKということでしょうか?

 

何が良くて何がダメの基準はもうひとつわかりづらいのですが、移民の人には移民の人のプライドがあるのでしょうね。

 

別に罰則があるわけでもないでしょうから、どうしても真似したいならしてもいいんでしょうけど、それほど「真似しないで!」と言われたらしづらいなぁと思います。

 

ていうか、アメリカ人て誰?(;´Д`)誰がアメリカ人で誰がアメリカ人じゃないの?

 

そしてKateは日本で浴衣を着て夏祭りと花火大会を楽しみましたよ!とても嬉しそうでたくさん写真を撮っていました(*^^*)楽しんでくれて嬉しいです

 

まとめ

アメリカでは人種の文化をとても尊重され、他人種がそこに介入するのは失礼なこと。

 

個人的にはリスペクトしてくれて真似をしたり、文化や風習を取り入れるのはいいかなと思いますが、反対派の人はそこからアレンジされて本来のものでなくなるのが悲しいと思うのかもしれませんね。

 

だから黒人同士で “Yo, nigger!” などと挨拶し合うのはOKだけど、黒人以外が言うのは絶対ダメというルールがあるのかもしれません(他人種が言うと差別用語になるので絶対ダメですよ!)。ブラックミュージック(R&B)も最初は黒人以外のものは認めないと頑なだったようですし。自分たちの文化を守るルールができたのは黒人さん達からかもしれません(Shiki的見解)。

 

でもカリフォルニアに住むKateの友達(韓国人)は日本が大好きで日本名に改名してるそうです。なんじゃそりゃ!

 

と、今日のトピックが丸つぶれになるエピソードで終わります。\(^o^)/もう基準わからん!

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