肌の色で人を判断してはいけない。差別はいけない。
最近はblackfaceの問題も日本で大きく取り上げられて、人種差別問題に比較的疎い日本でもきちんと配慮していく動きになってきましたね。
ブラックフェイスが良くないことはとりあえずわかった。外人という呼称もダメらしいということもなんか知ってる。外国人って言えばいいんだよね?
白人、黒人はOK?
え?ダメなの?これも差別的なの?けっこうニュースで言ってない??え、でもダメなの?やっぱりダメなの?
じゃあ一体なんて言えばいいのよ!!?( ゚Д゚;)言葉って難しい!
今回はそんなお話をしますね。
あなたはナニジンなの?
こんなふうに困ったことはないですか?
白人さんにもイギリス人、フランス人、アメリカ人、オーストラリア人っていっぱいいて、一目見て何人かわからないから「白人」って言うしかないじゃない!?黒人さんだってアフリカ人なのかアメリカ人なのかフランス人なのかわからないから「黒人」って言うしかないじゃない!?って。
日本では肌の色で人種を例えることをそんなに差別的には思ってないですよね。「区別」として使っている言葉だと思います。
長い間日本には移民がほとんどいなかったので、外国の人たちが日本人から白人や黒人と呼ばれているなんて知らなかったのでしょう(Shiki的見解)。言い方悪いですが、本人がいなけりゃ陰で何言ってもわからないですもんね。
近年、移民の人も増えてきて、「え?俺たち白人って言われてんの!?白い人?何その形容。失礼じゃね!?」と思う人が増えたのだと思います。
日本もようやく配慮するようになり、白人、黒人という肌の色で区別する呼称は好ましくないという意見が広まってきました。色鉛筆の「はだいろ」も今は「うすだいだい」という名前に変わっています。
そして日本では白人の人たちを「欧米人」という呼び方でどうにか凌いでいる感じです。でもオーストラリア人、ニュージーランド人は欧米人ではないですよね。オセアニア人とでも言えばいいんでしょうけど、パッと見やっぱり欧米人と見分けがつかない…。結局「白人さん」とか「白人男性(女性)」と呼んでしまいます。「さん」を付けることで差別ではないという意思表示。「男性・女性」という呼称も丁寧な印象があるのでメディアでは好んで使われていますね (;´Д`)努力してますよ…
では英語ではなんて言えばいい?
英語で foreigner という言葉は好まれないと聞きますよね。これは嫌がる人もいるみたいですが、私の英語ネイティブの友達は全然気にしないと言ってます。英語のYouTubeやニュースを聴いていても、けっこう foreigner という英語は聞こえてくるので、淡々と事実を述べる(客観的な)話題ではそこまで問題ないように思います。
私の友達は自分たちが「外人」と呼ばれていることを知ってるので、話の中で(例えば) “I don’t like Umeboshi because I’m a ガイジン!” などと自分で言ったりもします。
自分で言ってるよオイ…(´Д`)いいの?
と心配になったりもしますが、この感覚は私も少しわかります。外人という言葉がまだ心から自分のものになってないので、ピンと来てないという感覚。例えば誰かに「のろま」と言われたらムカッとするけど、同じ意味の slowpoke と言われてもあんまりムカッとしませんよね?ちゃんと意味がわかってないと腹立つこともありません。
または自分で言ってるからかもしれません。自分で自分のことを自虐的に話しても何とも思いませんが、他人に言われると腹が立ったりしますよね。こんな感覚で自分のことを「ガイジン」と言ってるのかも。
そして気になっているのは白人、黒人という英語。Emmaに質問したところ
ちょっと意外。white はまだしも、black people も大丈夫なんですね。このあたりのさじ加減がやっぱり英語ネイティブではないので難しい。
もちろんこの呼び方を嫌う人もいます。でもそれは「どんな呼び方でも嫌がる人はいるから…。一般的には white people, black people って呼んでも大丈夫」とのことでした。
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黄色人種は完全に差別用語
でも肌の色で人種を例えてもいいのは白人と黒人だけのようです。日本人は自分たちを黄色人種であることを別に何とも思っていないと思います。私はなんとも思いません。私は日本人だし、アジア人だし、黄色人種だと思っています。
でも英語で yellow people という呼び方は絶対NGなんだそうです。
「それは完全に差別用語!」とEmmaに強く言われました。同じく red people (赤色人種)という呼び方もダメです。赤色人種って私はあまりなじみがないのですが、いわゆるネイティブアメリカン(インディアン)のことだそうです。きちんとネイティブアメリカンと言いましょう。黄色人種もアジア人(Asian)と言いましょう。アメリカやイギリスに住んでいてもアジア系の人という意味で言いたいなら yellow people ではなく Asian (エイジァン)です。
同じく yellow monkey も差別用語
これはEmmaに聞いてないので私の想像ですが、yellow monkey という言葉は yellow people 以上の差別用語でしょうね。人じゃなく猿呼ばわりですから。
THE YELLOW MONKEY というアーティストがいますよね。私大ファンなんですけどね♡( *´艸`)うふふ ( ̄▽ ̄)いらん情報
彼らは西洋ロックへのコンプレックスを逆手に取って、「日本のロックを作り出してやる!日本のロックで勝負してやる!」と、誇りを持って yellow monkey という言葉をバンド名に付けました。
でも英語圏の人からすると、この名前はものすごーーーく衝撃的なようで、ウィキペディアのTHE YELLOW MONKEYの項目によると
また、その名称からローリング・ストーンズがバンド名を初めて聞いた際、「すげえ名前だな。絶対忘れねえ」と語ったエピソードもある
とのことです。それほどの侮蔑語なんですね。私はやっぱりピンとこないです(^-^;元々差別云々に疎い…
まとめ
まぁ、どんな言葉でも相手が嫌がってるなと思えば言わないのが思いやりですよね。
友達に「あなた達白人は、白人ってだけで得だよね~、いいよね~」みたいな嫌味ったらしい言い方しちゃダメですけど、「こないだ黒人さんに道を聞かれてね…」という説明的な話には white people, black people, foreigners と言っても問題ないでしょう。