サマータイムとはどんなもの?経験談をお話します。

何やら日本にもサマータイムが導入されるような話がありますね。しかも2年だけ。今年発案されて来年から実施ってものすごい急なことで、機械などの日付やタイマーのメンテナンスが間に合うのかなぁ?という疑問や、オリンピックの為だけの制度という日本人の為ではなさそうな案件に残念な思いがあります。

 

でも私はNZでサマータイムの生活を経験して、この制度自体は好きです。日本に導入されても反対ではないですが、それは日本人がきちんと余暇を楽しめる為のものであってほしいので、今回の件はうーーん…(-“-)

 

今回は私が肌で感じてきたサマータイムについてお話します。

目次

サマータイムは和製英語?

サマータイムという言葉は和製英語ではありません。イギリスの一部の人は summer time と言っているようですが、アメリカでは Daylight Savings Time(DST) と言います。そしてNZでは Daylight Savings と呼んでいました。カレンダーにもこのように書かれています。NZはイギリス寄りの英語ですが、サマータイムについてはアメリカ英語なんですね。

 

NZのサマータイム

NZの Daylight Savings は10月の第1日曜日から始まります。南半球で季節が逆なので、10月から日が長くなるからです。そして3月の第3日曜日に終了します。

 

Daylight Savings に切り替わる前の日に時計の針を1時間早めて眠るので、初日は睡眠時間が1時間短くなってしまって眠いです。(´・ω・`)1時間早く寝ればいいんだけどね

 

うっかり時計を早めておくのを忘れてしまって寝坊してしまう人も多いようですよ。でもKiwi(NZ人の愛称)は寝坊くらいで慌てることもあまりないですけどね。Lazy な人が多いです(笑)

 

逆に Daylight Savings が終了する日は1時間長く眠れるのでちょっと幸せです。

 

でも私は Daylight Savings が終わってしまう方がさみしかったですね。日照時間が長いと時間を有意義に使えてよかったです。

 

サマータイムのここがいい!

私がサマータイムっていいなぁと思ったのは、何と言っても明るい時間が長いということでした。

 

ゆっくり遊べる

夕方も海で遊べるって贅沢です。Auckland(オークランド)はビーチも公園もたくさんあるので、語学学校の放課後よく遊びに行ってました。まだまだ遊べるという心の余裕が好きでした。

 

夜8時過ぎまで明るいので、旅行に行っても遅くまで観光が楽しめるのもよかったです。閉館時間の決まってる場所を先に行き、自然の観光スポットは後回し。17時以降もまだまだ森のトレッキングを楽しめます。(^o^)暗くなる前に戻れる時間配分で!

 

NZ最南端の町 Invercargill(インバーカーギル)にいた時は22時近くでもまだほんのり明るくて驚きました。南極に近いので真夏でもセーター着て暖炉の前にいましたが。( ̄▽ ̄)サマー感なし!

 

明るい晩ごはんが爽快

夜7時でもまだまだ明るいです。西日が黄金色に輝いている中でのディナーは最初の頃はすごい違和感だったのですが、明るいうちからディナーを楽しむのは、やはり心のゆとりを感じました。

 

とにかくみんな笑顔で楽しそうで、仕事の後の疲れた感じが一切ないのです。みんなさわやかで、思い思いに楽しんでいて、日の光というのはポジティブなエネルギーをくれるものだなと感じました。

 

明るい空の下でのディナーにすっかりハマり、よく外で食べていました。家の中でも部屋の電気をつけずに、日の光で食事ができるのがとても幸せでした。日本では体験できない貴重な時間を噛みしめながらラムやビーフを噛みしめておりました。(´・ω・`)しょーもな

 

サマータイムのここが大変

私は1年しか住んでいなかったので多くのことはわかりませんが、大変だなぁと思ったことがちょっとだけあります。

子供が寝ない

Daylight Savings の期間、私はホームステイをしていました。ホストファミリーには小学1年と4年の子もいて、その子たちは夜の7時に寝かされていました。めっちゃ明るいのに!

 

こんな明るいのに寝れるの!?と驚きましたが、Daylight Savings でも子供の寝る時間は容赦せず、ホストマザーはきちんと寝させていました。子供たちは「まだ眠くないよ~」と嘆きながらベッドルームに連れてかれてました(笑)

 

遊びすぎてしまう

いつまでも明るいのでつい遊びすぎてしまいます。睡眠時間も短くなってしまいます。

 

私は Daylight Savings の期間は学生とバックパッカー(旅人)だったので何も問題なかったのですが、NZで普通の生活をしている人は遊びすぎて次の日の仕事とか大変なのかもしれません。

 

Kiwi達はこの生活が当たり前なのでちゃんと寝るんでしょうけど、私はとにかくこの日本にない制度が楽しすぎて思いっきり満喫していました。20代で若かったので寝不足とか全然どうでもよかったです(笑)

 

*メニューは牛ひき肉のミートソース(グレービーソース)がかかったマッシュポテト。ホームステイの思い出の味です。

 

サマータイムが終わると…

一気に気持ちがさみしくなりました。冬は15時半くらいから暗くなってくるんですよ。17時にはもうほんとに暗いんです。日照時間も短くなるし、寒くなるし、NZは雨の季節になるので、とにかくグレーの空ばかり見て寂しい気持ちになっていました。ほぼ毎日降るシャワー(にわか雨)の後の虹だけが楽しみでした。

 

実際NZの人たちもこのギャップが負担になっているようです。冬は寒いし暗いし毎日雨降るしで心を病んでしまう人も多いんです。やはり日の光の大切さとありがたみをひしひしと感じましたね。

 

まとめ

Daylight Savingsとはその名の通り「日の光を大切に使おう」という意味で、欧米の人たちは日中の明るい時間の生活を充実させています。明るくて気温も高くて行動しやすい時間を思いっきり楽しもう!という意味でこの制度はあるのだと思います。欧米の人たちは人生を楽しむのが上手です。

 

私はこの制度がとても好きだし反対ではないのですが、正直日本では難しいと思っています。

 

欧米は乾燥しているので夏でも朝夕は肌寒いくらいですが、日本は早朝から既にめちゃくちゃ暑いし、夕方まで太陽が燦々として猛暑を引きずりそうです。(;´Д`)想像するだけで暑い…

 

それに余暇より仕事が優先の日本の社会では、この有意義な時間は結局仕事に使われてしまいそうで、逆に疲労が溜まりそうですよね。(>_<)週休二日すらきちんと休めない人いっぱい!

 

そしてそして!明るい時間が長いと日本の夏の名物の花火大会が開催できません!!!それは大変!やっぱり花火は暗い夜空に咲いてこそ!日本には夕涼みの文化があって、それも風情があっていいですよね。

 

NZでのサマータイムはとても楽しかったですが、日本で無理にサマータイムを導入しなくてもいいなと思います。(^^;あくまで個人の意見ですが

 

サマータイムがなくても余暇を十分楽しめる日本になればいいですよねぇ…。

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