文法って難しいですね。前置詞なんてほんと意味不明です。今日は of についてお話しますよ。間違えるとけっこう意味不明な言葉になるみたいです。
ofで抹茶があずきを生みだす!?
KateとEmmaと繁華街に出かけた時のことです。とあるアイスクリーム屋さんの前を通りかかり、アイス大好きカリフォルニアコンビがそろって “I need ice creams!!” と叫ぶので立ち寄りました(彼女たちにはアイスクリームは”欲しい”ではなく”必要”)。
お店にはちょっとおしゃれなアイスクリームがたくさん。大きなメニューが外の壁に貼られていたのでそこで吟味していると、突然Kateが笑い出しました。
何事?と聞いてみると「このメニューがおもしろくて!!!」とくすくす笑っています。指さしたメニューを見ると
『抹茶金時アイス ~Azuki of Matcha~』
と書いてありました(お店の名誉のため、メニュー名をちょっと変えてあります)。抹茶のあずき。ふむ。それがなにか?抹茶のあずき。抹茶のあずき。…ん?なんかおかしいかも。
Kateが言うには
「ここで of を使うのはおかしいわ。of は持っているという意味で使われるの。have と同じ意味なの。 Matcha has Azuki. ということよ。抹茶があずきを持ってるの?抹茶はお茶しか持ってないわよ~~~!抹茶が小豆を生んじゃったわ! Incredible!」
とEmmaとふたりで大興奮。スマホでメニューをカシャカシャ撮りまくる(笑)
私は説明を聞いてなるほど。とひたすら感心。意味がわかると面白い。そして意味がわかるとなんでここで of を使いたくなったんだ!?とひたすら謎。しかもこのアイスクリーム屋さん外資系…。
さらにすぐそばには、たたみかけるようにこんなメニューが。
『カフェオレナッツ ~Cafe au Lait of Nuts~ 』(メニュー名は変えてあります)
「ナッツからカフェオレが出てきちゃうわ~~~!あはははははは!」カシャカシャ!カシャカシャ!
私も笑ってしまいました。うん、まぁ最近はアーモンドのミルクとやらも売られているわけですし、ナッツを絞ればコーヒー牛乳が出てくることだってある…わけない!!( ̄▽ ̄)牛でも出せないわ
さて、肝心な正解は?
「and が正解。with でもいいわよ」とのことでした。
Matcha and Azuki または Matcha with Azuki
Cafe au Lait and Nuts または Cafe au Lait with Nuts
ということですね。
ちなみに抹茶は英語で matcha、あずきも azuki beans で通じるようです。日本の食べ物はどんどん英語化されてきていますよ。
*お店の名前、壁の色、メニューは変えてあります。
ofのわかりやすい使い方
of は「~の」と訳されますね。have と同じ意味と言われるとすごく納得できます。
わかりやすい例を挙げると、ニュージーランド最大の都市オークランドは City of Sails と呼ばれています。「帆の街」という意味です。
オークランドは人口当たりのヨットの所有率がめちゃめちゃ高いんです。ハーバーにはヨットが敷き詰められるように駐留しています。海では帆を上げたヨットやクルーザーが気持ちよさそうに泳いでいます(´∀`*)あら、私ったら詩人♪
オークランドはたくさんの帆を持った街、という意味で City of Sails なのです。
私は of を使うとき、前後の名詞がどっちがどっちかわからなくなることが多いのですが(例えばトランプの”ハートのキング”など)、そんな時はこの City of Sails を思い出して、順序を確認しています。
そしてハートのキングは hearts of king なのか king of hearts なのか。City of Sails の定義を思い出すと、City of Sailsは帆の街だから…帆(Sails)が後だから…ハート(hearts)が後になるから…
答えは king of hearts ですね。ハートの王様。ハートを持つ王様なのです。まわりくどいけどこの覚え方は確実なんです。
私はオークランドに住んでいたし大好きなので、of の語順を City of Sails で覚えるとすごくわかりやすいのですが、馴染みのない人は king of hearts を基準にして語順を覚えてもいいですね。浅田真央ちゃんのファンの人は Queen of Triple Axel (トリプルアクセルの女王)を基準にして覚えてもいいですよね!
街中にはおかしな英語がいっぱいだそうです。色々教えてくれたのですが全部は覚えきれませんでした。商品や人様の着ているTシャツの写真を撮るわけにもいかないし。。。私も最近は英語のロゴが入ったTシャツを買えなくなりました…。意味が分かると着づらい…(;´Д`)
また何かおもしろいものを見つけて覚えていられたらご紹介します!
~追記~
気を悪くしないでほしいので注釈しますが、KateとEmmaは日本人をバカにして笑ったのではなく、変な英語が本当におもしろくて笑いました。彼女たちは日本も日本人も大好きですから(*^^*) 私達も変な日本語のTシャツ着た外国人とか見るとつい笑っちゃいますよね。バカにしてるんじゃなくて、その日本語が面白くて笑ってしまうんですもんね。
私もNZでたくさん変な日本語を見ましたよ。だいたい中国人や韓国人経営の日本食レストランなんですけどね(^-^;