いただきますは英語でなんて言うの?

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文化・風習

おはよう、おやすみ、いただきます、ごちそうさま。日常的によく使う言葉を英語で言おうとすると意外とわからなかったりします。簡単な言葉なのに言えない!というのはけっこうもどかしいものです。

 

英語学習初心者は難しい英語のことはがんばって覚えようとしますが、こういうよく使う言葉は知らなかったりするんですよね。(^^)がんばっちゃうんですよね!

 

私のアメリカ人の友達Emmaも「日本の人ってアメリカ人は使わないすごく難しい英語をよく知ってるの!びっくりしちゃう!」と感心してます。

 

今日はそんなよく使うのに意外と知らない「いただきます」の英語についてお話します。

いただきますって言わない

結論から言うと「いただきます」という英語はないです。

 

え?ないの?
は?無いの?
無いのにトピック作ったの?(;´Д`)詐欺ですか?

 

無いから必要だと思って作りました。(=゚ω゚)ノ詐欺じゃないよ!

 

Twitterから流れてきた、ある英語教材の宣伝ツイートにこの文言があって思いついたトピックです。そのツイートは「いただきますは英語でどう言う?」と書かれたイラストとそのサイトのURLが貼られていました。(ちょっと文句は変えています)

 

そのツイートのコメント欄には「Let’s eat! かな?」といったコメントが並んでいました。

 

私は”いただきます”っていう英語はないけど、このサイトはどう説明してるのかな?と気になってサイトを読みました。…が、「このゲームで遊んでるだけで英語が話せるようになりました!」という宣伝だけで、いただきますの英語の答えは一切載ってませんでした。ていうか「いただきます」という話題すら載ってませんでした。(;´Д`)教えて…

 

なのでそのサイトを作った人の答えはわかりませんでしたが、私がニュージーランドに住んでいた時の体験では、いただきますという英語は聞いたことがないです。

 

英語圏にいただきます、ごちそうさまの文化はない

ホームステイをしていた時や、友達の家にお邪魔した時の体験では、みんな食事を出されたら流れるように食べ始めていました。全員揃うのを待つわけでもなく、食べる前に何か言うわけでもなく、ほんとに流動的に食事が始まります。

 

あえて言うなら、食事を出す人(パパやママ)が “Here you are” など言って、子供が “Thank you” と言って食べ始めるという感じでしょうか。お腹が空いてる子なんかは “Yeah!” と喜んで食べ始めたり。

 

昔の映画で見るような、家族全員揃って神様へのお祈りをして食事を始める…といった風景は見たことがないです。やる家庭もあるとは思います。

 

NZでフラットシェア(下宿)していた時、私が食事の前に「いただきます」と手を合わせて食べ始めると、それを見た家のオーナーが「それはお祈りしてるの?」と聞いてきました。「日本人はみんなそれをするわよね。日本風の神様へのお祈り?」と聞かれたので、「お祈りというよりは感謝かなぁ。命をいただきますという感謝」と説明しました。

 

オーナーはわかったようなわからないような顔で I see. (へぇ~)とだけ言いました。理解できないので興味ないという感じでした。

 

日本人に慣れている外国人は「いただきます」も「ごちそうさま」も食事の前のあいさつという感じで捉えていて、一緒にいる時はみんな手を合わせてますね。やりたいんだと思います(笑) 異文化に触れて自分でやるのって楽しいですもんね。

 

*ポテトと焼きソーセージとサラダはディナーの定番でした。

 

まとめ

というわけで、私の知る限りでは英語圏の人たちに「いただきます」「ごちそうさま」という習慣はなくて、それに代わる英語もありません。Let’s eat! という英語も日本人が無理やり作ったような感じがします。でも英語は通じればOKなので、Let’s eat! と言っても通じるし大丈夫です!言ってはいけない言葉なんてないです。(;´Д`)下品な言葉は別ですよ

 

例えば、レストランで料理がサーブされたのにおしゃべりに夢中になっちゃって全然食べてない…、というシチュエーションになれば “Oh! Let’s eat!” と言ったりすると思います。「あら!私たち食べるの忘れちゃってるわね!食べましょ!」みたいな感じで。

 

そして「ごちそうさま」という英語もありませんが、作ってくれた人に感謝するという意味で言いたいなら “Thank you” や “So good! (おいしかったよ!)” と言えばいいと思います。私の英語の師匠Steveさんの子供たちは食事を終えると “Thank you, Daddy!” と言ってました。(NZでは夫婦交替で食事を作る家庭が多いです)

 

英語に限らず、言語は文化や習慣が隠れています。言葉を学ぶというのは文化を学ぶということです。いただきますという英語はないと言われて「じゃあどう言えばいいの?」と納得できずに、どうしてもいただきますに代わる英語を知りたくなってしまいがちですが、「ないんだ~。そのまま食べ始めるんだ~。へぇ~!」と理解する頭の柔らかさを持てると英語の上達も早くなりますよ!

 

でも日本人としてどうしても食べる前にいただきます的な何かを言いたい!何も言わずに食べるなんて自分が納得できない!という人は、料理を出してくれた人に “Thank you” と言って食べ始めるといいと思います。気持ちは伝わります。

 

または手を合わせて「いただきます」と日本語で言ってしまうこと。外国の人が見たら喜ぶと思います。「それは何?日本のお祈り?」と珍しいものを見れて嬉しがって質問攻めにあいますよ!話も弾んで一石二鳥ですね。

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